OPHELIA // 今、ここに生きた証を

ヴィジュアル系のよりラウドなジャンルのファンなら、昨年の6月に「薄明」という曲が突然おすすめ動画や曲リストに表示された可能性が高いでしょう。しかし、まだご存知でない場合(またはすでに忘れてしまっている場合)のために、もう少し説明させてください。

「薄明」は、ヴィジュアル系メタルバンドOPHELIAのデビューシングルです。そして、このプロジェクトは「バンド」というタイトルがついていますが、メンバー構成はもう少し複雑です。書類上、OPHELIA の公式メンバーはボーカルの煉華 1 人だけです。
しかし、その同じ比喩的な紙切れに、ギタリストのノク(現在活動休止中のヴィジュアル系バンドGLIM GARDOで彼を覚えている方もいるかもしれません)が、この初のデジタルシングルの作曲者としてクレジットされています。

すっかり興味が湧いたので、煉華さんに連絡を取り、「薄明」ともちろんOPHELIA全体についてもう少し詳しく教えてほしいとお願いしました。それでは、今日のインタビューを始める前に、煉華さんについてご紹介させてください。「Arlequin Magazine読者の皆様初めまして、OPHELIAの煉華です。

 

「僕自身まだまだ音楽を語れるほどのアーティストでは全然ありません。」

質問に少し順序性を持たせたいので、まずはバンドとしての OPHELIA についてお話しして、1 曲目については後ほど詳しく説明したいと思います。しかし、煉華にほとんどの話をさせる前に、あまり深くは触れない小さなことがいくつかあることを指摘しておきたいと思います。インタビューが始まる前に、煉華さんは「薄明」の歌詞に対する思いやミュージシャンとしての経歴について少し語ってくれた。ですから、ご安心ください。私が情報を加え忘れたわけではなく、アーティストの意向を尊重しているだけです。
さて、それではOPHELIAについて話しましょう!

OPHELIAというバンド名を選んだ理由は当バンドのコンセプトが「命」ということもあり。バンドのキャッチフレーズ「今、ここに生きた証を」にしているのもOPHELIAのコンセプトである「命」を元に繋がっています。楽曲やアーティストとしての表現、バンドの在り方などを含め、自分の築きあげてきたものや、これから新しくOPHELIAを通して皆様と共に歩んでいくためという意味を込めたキャッチフレーズとなっております。」煉華が解説します、より詳しい説明をためらうことなく説明する。
あの有名な作品でもあるシェイクスピアに出てくるオフィリアを元に名付けました。ノクさんはそれこそOPHELIAにとっての心臓部分であり、裏から制作面で関わってもらえてますが。ノクさんとの出会いは2019年の10月頃に東京の高田馬場AREAというLIVEHOUSEにて共にセッションで共演したのがきっかけとなります。メンバーとも言えるくらいの僕にとってはかかせない存在なので、これからも共にOPHELIAを素晴らしいバンドにしていくつもりです。」煉華は続ける、ノクとのコラボレーションについて聞かれた後。
元々V系というものに初めて出会ったのが僕が小学校6年生の頃でした。当時復活LIVEのCMでXJAPANをTVで見てこのジャンルにとても衝撃を受けて引き込まれました。後に沢山のアーティストさんを知って見ていく中で、色んな表現や音楽生などを吸収していき、自分の目指す音楽のスタイルが芽生えた形になります。
数々のアーティストさんに影響を受けましたが、メタルに関しては自分がとてもリスペクトしているアーティストさんで言えばLorna Shoreのウィル・ラモスです。
」彼は自身の音楽史について語り続ける。他に選択肢がたくさんある中で、一体何が人々をヴィジュアル系のジャンルに惹きつけるのだろうか?それに、この質問は大抵逆のパターンで聞かれることが多いんです。例えば「なぜこのジャンルが好きなんですか?」みたいな。でも、X JAPANがこのジャンルに人々を惹きつけ続けているのは、別に驚きではないんです。(彼らのファンは日本だけではないと言っておきます。)しかし、誰もがすぐに「このジャンルのミュージシャンになりたい!」と思うわけではありません。煉華についても同じことが言えます。

音楽の道に進もうとしたきっかけは当時僕が高校生の頃にあるV系のアーティストさんのLIVEに初めて行って、LIVEHOUSEやLIVEの空間を初めて触れて、その方の歌や表現力に衝撃を受けて、「自分もこのステージに立って歌いたい」と思い、そこからフリーでセッションの活動をするようになりました。
OPHELIAを組む何年も前から音楽活動はしています。以前にバンドも組んでいた経験もあります。
自分もその当時まだまだアーティストとして、今よりもかなり未熟なのもあり、メンバーや自分の理想とするバンドを組むのにものすごく時間と労力を費やして、長い年月をかけてやっとの思いで始動出来たのがこのOPHELIAになります。
」 彼はこう付け加えて、OPHELIAは実は長い時間をかけて制作されてきたものであることを明らかにした。しかし、彼は他のメンバーを見つけることについても言及しています。そして、皆さんがこう思っているのが聞こえてきそうです。「OPHELIA には正式なメンバーが 1 人いて、作曲家も 1 人しかいないって言ってなかったっけ?」それに対して私はあなたが正しいと認めざるを得ません。しかし、煉華のライブでは、ギターにつよメロ(XELESIAH)、ベースに鈴華(ex.XELESIAH)、ドラムにスガというサポートバンドがステージに立っています。しかし、これらのメンバーは現在OPHELIAのサポートメンバーです。将来的にこのプロジェクトをフルメンバーのバンドにする予定はありますか?

自分が理想とするいいメンバーさんなどに出会える事があれば将来的にはバンドとしてOPHELIAを完成させていきたいと思っています。サポートメンバーさんに関しましては以前から知り合いだった方も居たのですが、そうでは無い方だとSNSで演奏やパフォーマンスなどを見て知人のアーティストさんから紹介してもらった形になります。僕自身ステージではかなり激しい煽りや、パフォーマンスをしながら歌うので、同じくらい表現してくれるサポートメンバーさんを探してたのもあったので、とても今のサポートメンバーさんの方々にはOPHELIAのサポートを引き受けて下さり感謝しています。
僕自身まだまだ音楽を語れるほどのアーティストでは全然ありませんが、1番大事にしている事はやはり感情を剥き出しにして、人の心や中身などの感情を込めて表す表現力です。OPHELIA自体コンセプトになっている「命」を燃やして皆様に届ける事が何より自分が1番音楽の素晴らしいところだと思い、僕なりの信念を持ってそれらをバンドを通して表現していきたいと思ってます。
サウンドや構成面に関しては各曲で、もちろん違ってはくるのですが、コンセプトや衝撃などの音楽生を重視しながら常に新しい要素を追い求めて、ノクさんと共に作っていければと思っております。

 

「あくまで音楽というものを通してリアルを追求していきたかったので。」

さて、OPHELIAの1曲目『薄明』の話になりますが、お伝えしておかなければならないことがあります。この曲の歌詞をネットで探そうとした人は、どこにも見つからないことに気づいたかもしれません。これは実はOPHELIAの意図的な選択であり、煉華もこのインタビューで歌詞をシェアしないよう私に頼みました。しかし、この曲にはたくさんの感情が込められているので、私は彼にそれについてもう少し詳しく話してもらいました。
薄明という曲名の通り。夜明け前の静けさに不安や葛藤、悲しみを、これから昇る日(The sun rises)に希望や願いを込めるように。この楽曲と向き合う上で多くの感情を表現する必要がありました。シャウトとクリーンの使い分けや声色も様々な表現を用いており1番に「伝える」という事を意識しました。薄明自体が戦争や宗教を元にその世界で生きる少年を題材にして書いた詩ではあるのですが、歌詞につきましては、自分の中でずっとこの世の中に対しての不満や理不尽に思っている事が凄くあったので、それらを直接的に表現するのではなく、あくまで音楽というものを通してリアルを追求していきたかったので、自分の思い描く感情をひたすら殴り込むように込めて書きました。

作曲に関しましてはデモの段階までノクさんが作り上げてもらって、その後に僕がストーリーや歌詞を乗せて、曲に命を吹き込んでいくみたいな形になります。その際にもちろんインストの部分や僕が書いた歌詞についても二人で話し合いながら決める部分も多いです。」煉華は続ける。彼はOPHELIAの顔でありながら、作詞作曲のプロセスではノクから多大な影響を受けていることがわかります。
正直な話をすると薄明のMVの撮影は行いましたが没となりました。このバンドにとっても僕にとっても大切なこの楽曲を、世に出すにあたり望むクオリティでは無かった為です。悔しい思いをしたので。」彼は続ける。「次のシングルでMVを準備しています。新曲では薄明とはまた違ったOPHELIAの魅力を届けられると思います。MVも制作しますので、公開を楽しみにお待ち頂ければと思います。」 彼は付け加えた。 ミュージックビデオの方がインパクトがずっと大きいので、バンドの最初の曲が「オーディオのみ」バージョンとしてリリースされたのには驚きました。しかし、この一曲にどれだけの感情が込められているか、そしてそれがバンドにとってどれだけ重要なものであるかを聞くと、期待に応えられなかったらミュージックビデオをリリースしないと決めたのも納得できます。

OPHELIAは8月10日にファーストライブを行いました。ファーストシングル発売からかなり時間が経ってからのことでした。初めてのライブは、観客もアーティスト自身も期待が大きいので、もちろんOPHELIAの初めてのライブについてももう少し詳しく知りたいです。「ファンのみんなはやはり薄明を聴いて見に来てくださる方々がほとんどだったので、この間の8/10の始動LIVEでは個人的には反省点も多かったですが、見に来ていただいた方々は楽しんで帰ってもらえた声も聞けたので、それが何より1番嬉しかったです。
なので、次の10/30と11/28のLIVEではさらにクオリティを上げて、見に来てくださる方々に素晴らしいLIVEを届けたいと思っております。
」 煉華が説明すると、私たちの一緒にいる時間は徐々に終わりに近づいていた。

すべての質問に答えて、このインタビューは終わります。しかし、アーティストからのメッセージなしにインタビューを終わらせることはできません。「とても長い記事をここまで読んでくださり本当にありがとうございます。OPHELIAはまだ生まれたばかりのV系メタルバンドですが、このジャンルに恥じない素晴らしい楽曲やLIVEパフォーマンスをこれからも皆様に届けていきたいと思っております。今後ともOPHELIAの応援の方をよろしくお願いします。

この記事を正式に終了する前に、煉華は皆さんにお願いがあります。「この記事を読んでくださった読者の皆様の声や内容など可能であれば見てみたいです。
もちろん、この記事に残していただいたコメントはすべて転送させていただきますが、煉華氏自身のソーシャル メディア アカウントを通じて直接コメントを送信していただくこともできます。

 

OPHELIAについて

OPHELIA

2025



煉華
(Renka)
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雪はArlequinのオーナーであり原動力です。
彼女はもともと Arlequin Photography という名前で写真家として 2009 年にこのプロジェクトを開始しましたが、それ以来ジャーナリズムと翻訳に興味を持ち始めました。 こうした関心のため、プロジェクトにはインタビューやレビューが追加されましたが、2021 年には最終的に「写真家」の限界に達し、Arlequin Magazineもそのミックスに加わりました。

雪はオランダ語を母国語とし、グラフィック デザインの学位を取得しています。 つまり、彼女はArlequin Creationsの中心人物でもあるということになります。
何年も経った今でも、彼女はArlequinで見られるインタビューやライブ写真のほとんどを担当していますが、レビューや舞台裏の仕事の大半も彼女が行っています。

彼女のレビューは海外ファンの視点から書かれているため、英語で書かれてから日本語に翻訳されています。英語版では、特定の漢字や曲名の背後にある意味を読者に説明しようとしていますが、日本語版では読者にさらにアピールするために、これらの説明は省略されています。

彼女はオランダ語と英語をネイティブレベルで話しますが、日本語とドイツ語も理解します。

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